「結構長いこと一緒に暮らしてたからなあ。
佐久間と結婚して、時々どこかに出かけて、私はお料理教室に通ったりして、家でのんびり二人でご飯食べて、
そんな未来がくるといいなあとたまに考える」
「長く一緒にいたいね。ゆりかごから墓場までってやつ」
「それは、なんか違う」
私が食べ終わると、二人で片付けをして、佐久間は布団をいつものようにリビングに敷いた。
私がいつまでもリビングにいるので不思議に思った佐久間は
「玲ちゃん寝ないの?」と聞いてくる。
私は「うん。寝る」と答えた。
「もう電気消しちゃうよ?」
「うん」
佐久間は「じゃあ、おやすみ」と言ってぱちっと電気が消された。
今日も一緒に寝たいと言えなかった。
これだけ、自分の言いたいことは言ってるのに、一緒に寝てもいい?の一言だけはなかなか言えず。
改めていうのはすごく恥ずかしい。



