過保護な君の言うとおり



「少しだけな」


「保健室かどこかで仮眠する?」


「うーん。どこか開いてそうな教室に行く」



眠気はピークに達していたが私はのろのろと立ち上がり、佐久間から離れた。



「僕もついて行っていい?」




佐久間に尻尾がついていたら今ものすごい勢いで振っているだろう。私はそんな尻尾が見えた気がしてふふっとした。




「ああ、もちろん」




 教室を出る直前「どうやってあの無愛想な犬を忠犬にしたんだ」とどこからともなく聞こえてきた。