☆彡
「さあたん、みんなの前であれはやばいよ失敗したねえ」
「う……わたしもそう思います」
「綾川には媚売っとかないと! せっかく当番押し付けるチャンスだったのにぃ」
「え? そこ?」
「そしたらメンコンはまた今度ね。じゃ、おつ〜」
流れるようにそう言って、リカちゃんは帰っていった。
わたしもそろそろ放送室に行かなきゃ……だけど。困ったことに、教室にはまだ綾川くんがいた。
友達と談笑してる。
気まずいし、なるべく視界に入らないように移動しよう………。
そう思いながら、スクバを肩にかけたとき。
「咲綾先輩……っ!」
とつぜん、扉のほうからそんな声が聞こえた。
そこにいたのは……なんとユナちゃん。
「あ、あのっ、この間は急きょだったのに当番代わってくれてありがとうございました……っ。 感謝の気持ちを込めてマフィン焼いたので、よかったら……」
「ええっ、いいの? ありがとう。逆になんか申しわけないな」
急いでユナちゃんに駆け寄ったわたしは──ぎりぎりのところで行く手を阻まれた。
──綾川くんである。
「さあたん、みんなの前であれはやばいよ失敗したねえ」
「う……わたしもそう思います」
「綾川には媚売っとかないと! せっかく当番押し付けるチャンスだったのにぃ」
「え? そこ?」
「そしたらメンコンはまた今度ね。じゃ、おつ〜」
流れるようにそう言って、リカちゃんは帰っていった。
わたしもそろそろ放送室に行かなきゃ……だけど。困ったことに、教室にはまだ綾川くんがいた。
友達と談笑してる。
気まずいし、なるべく視界に入らないように移動しよう………。
そう思いながら、スクバを肩にかけたとき。
「咲綾先輩……っ!」
とつぜん、扉のほうからそんな声が聞こえた。
そこにいたのは……なんとユナちゃん。
「あ、あのっ、この間は急きょだったのに当番代わってくれてありがとうございました……っ。 感謝の気持ちを込めてマフィン焼いたので、よかったら……」
「ええっ、いいの? ありがとう。逆になんか申しわけないな」
急いでユナちゃんに駆け寄ったわたしは──ぎりぎりのところで行く手を阻まれた。
──綾川くんである。



