𖤐ˊ˗
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「やっぱあれって綾川くんの声だったよね!?」
「ねー!絶対そう!!」
「えっ、待って待って、あれって何のこと? 綾川くんがどうしたのっ?」
────週明け。
風邪が治って学校に行くと、女の子たちがものすごくはしゃいでた。
綾川くんの声?
はて、なんのハナシだろうとコッソリ会話に耳を傾けたら。
「先週金曜の放課後の下校の放送だよ〜! それがね、みんな綾川くんの声だったって言ってるの!」
刹那、バクン!と心臓が暴れた。
先週の金曜日……私が高熱に侵されてた日。
その日の記憶はものすごく曖昧で、綾川くんと何かひともんちゃくあったような気もする……けど、ハッキリ言ってほとんど思い出せない。
気がついたら家のベッドで寝てた。
お母さん言うには、『チャイムが鳴って出たら、あんたが玄関に寄りかかって寝てた』……らしい。



