綾川くんが君臨する


毎度のごとくなかなか働かない頭で考える。


……い、一生こき使われる?

泣いてる人をぐちゃぐちゃにしたいって言っちゃうレベルのどエス星人に?


そんな……そんな。

一生そばにいたいけど、奴隷になりたいわけじゃない。

一生奴隷ってことは、一生彼女になれないってことだよね?


笑われるに決まってるけど、叶わないってわかってるけど。

わたしは綾川くんと両思いになって、彼女になって、……結婚したいのに。


この提案を飲んだら最後、結婚なんてもってのほか。

言葉通り、誰にも見向きもされないくらい、物理的にぼろぼろにされるんだ……っ。



「い、一時間にも満たない草取りのお礼が、一生期間の奴隷だなんて、対価としてあまりにも釣り合いが取れないと思う……っ」

「………」

「なので却下で!」

「………」


沈黙ののち、逆光の中から「はーあ」と、絶対わざとな大きいため息が聞こえた。



「黒鐘ってバカのくせにヘンなとこ現実的ですーごい腹立つ」