「……帰ろっか」

雫達は水葉達が成仏する姿を見届けたあと、山を下り始めました。

斜面をゆっくり降りていって山と道路の境界線で全員立ち止まりました。

「あれ…出れない、、」

雫は目を見張りながら見えない"何か"に手を添えました。

他のメンバーも手をぺたぺたと合わせて出られないことを確認します。

「何これっ……壁?」

見えない壁があると確信した時、メンバー全員の顔色がサッと青ざめました。

「うそっ!?ここから出られないの!?」

女子が目に涙を溜めながら壁をドンドン叩くと、メンバー全員の頭に声が響きました。