空が真っ暗になって何時間も経った頃、メンバーの1人の女子が声をあげました。

「ねぇ柚葉ちゃん……柚葉ちゃんの心臓ってもしかして、、これ…?」

女子が指さした先にはラップに綺麗に包まれた柚葉の心臓が黒い土の中にゴロンと埋まっていたのです。

他のメンバーもその場にやって来たのですが、その中の1人が真正面にある何かを見つめて顔を青ざめていました。

「ん?どうしたの?何かあった?」

雫がその子に近づいて見ると怯えた声であれを見て、とあるものを指さしました。

他のみんなはその子の指さした先に視線を向けると──

「………っ!」

「ひっ……」

1人が指さした先には大きな木に引っかかっている古い血のついた縄だったのです。