「!?」

雫は驚いて振り返るとある人物が姿をあらわしました。

「水葉!」

雫が水葉の名前を呼んだ途端他のメンバーも一斉に雫の方を見ると何やらぼんやりと何かがいるように見えました。

「雫!どうしたんだ!?」

メンバーの1人の男子が雫のちかくまでやってきて思わず目を見張りました。

「水葉……」

男子のその声に他のメンバーも集まってきて──メンバー全員が目を見張りました。

『──雫に手を出すのはやめて』

声を出したのは──体の透けた水葉だったのです。