「彩梅、今日は学校行くって言ってたよな?」




「はい」




「残念。学校なかったら、



このままイチャイチャできたのにな」




九条さんの胸に顔を押しつけられて、



ぎゅぎゅっと抱きしめられた。




「ぎりぎりまで、こうしてる?」




九条さんを見上げてうなづくと、



九条さんが私の頬に、唇に、額に、首筋に



いくつものキスを落とす。





くすぐったくて体をよじって逃げていると、



両腕でさらにぎゅっと抱きしめられる。




「彩梅、やばい。幸せすぎて怖い」




返事をする代わりに九条さんに、しがみつく。




くすぐったくて、嬉しくて、朝日を浴びながら、



時間ぎりぎりまで九条さんとじゃれていた。