「朝から何も食べてなくて。



料亭って聞いてたので、



美味しいお昼ご飯が食べられるのかなーって



楽しみにしていたら、お茶しか並べられてなくて。



さっきからずっと、お腹がグーグーなっていて……」





本当のことを言うと、立ってるだけでフラフラする……





「だから、茶たくをじっと見つめてたんだ」





「はい……。朝ごはん、ちゃんと食べてくればよかったです」




力なく答えると、こらえきれないように九条さんが吹き出した。




「私、なにか面白いこといいましたか?」




「うん、めちゃくちゃ面白い。



真面目な顔で答えるところがものすごく。



じゃ、とりあえず昼飯食えるところでデートしようか」




「で、デート?」