「ほんとにー?」



「ホントだよ。うるせえなぁ〜」


やれやれと言いながら康太は明日の時間割の教科書を鞄につめはじめた。



明日は…古典と数学と…



荷物少ないくない!?



鞄に入れる様子を見ていると入れてる教科書がとても少ない。



待って、高校って普通に6限まであったよね?


こいつ…教科書全部学校に置いて帰ってるな。


机の中にいっぱい入ってるんだろうな。



「康太!明日、私も一緒に学校行っていい?」


「いいって言うか…お前も生徒なんだからいいだろ、でもつまんなくないか?授業聞くだけなんて…」



「いいよ、一方的にではあるだろうけどクラスのみんなにも会いたいし!」



病気になったのが高校3年の始まりだからそれ以来友達には会ってない。


久々にみんなの顔が見たいなぁ。


それもあるけど…


康太がちゃんと高校の生活を送ってるのか見たいし、久しぶりの部活動姿も見たいし…



これは秘密だけどね。