黙って一緒に堕ちてろよ


「めんどくさいなぁ……」


帰り道。まだ学校周辺で、うちの生徒もたくさんいるので堂々と素を出すわけにもいかず、私は小さくぼやいた。


さて、これからどうしよう。


直接対決?関わるのがめんどくさいから却下。あいつらが嫌がらせをやめるのを待つ?嫌がらせが効いてるって思われるのは癪だし、やられっぱなしは性に合わない。じゃあ、あとはなんだろう。……。


……目には目を、歯には歯を?


「……いやいや、それはさすがに……」


私は首を横に振った。


あいつらのためにわざわざさく時間なんてあいにく持ち合わせちゃいないし、なにより、仕返しした、なんて周りに知られたら、途端に私が悪者だ。


でも今の状態が続くのもなぁ……どうしたものか。と、考えながら歩いていたら。