黙って一緒に堕ちてろよ


私は今まで優等生を完璧に演じてきたので、誰かの恨みを買うようなことをした覚えはない。


でも、大体見当はつく。


「……あいつか」


私が大っ嫌いな面倒事になりそうな予感がして、げんなりする。


あいつはあれでも一応外面は人気者の優等生で、モテモテなんだった。そうだそうだ。


私自身、本性を知った今はもちろん、知る前も、あんな奴に魅力を感じることなんて一切ないからすっかり忘却していた。


『地味なあんたと高嶺の古茶くんじゃ釣り合わないから馴れ馴れしくするな』


そういうことでしょ、つまり。完全な逆恨み、ほんっとわかりやすい。


「じゃあこれの原因はつまりあいつじゃん」


見当違いな嫉妬もほどほどにしてほしい。から回ってるんだよ、気づかないの?ピエロだよピエロ。


私はスマホを取り出して、奴を召喚した。