結局、私は古茶くんが嫌いなんじゃなくて、古茶くんに重ねた自分が嫌いだったのかもしれない。


同族嫌悪、みたいな。なんていうか、そんな感じの。


その先に光があると、なんら疑いもせず、バカみたいに信じてた。だって、今さら私からそれをとったら、今度こそからっぽ、だから。


「バカだなぁ、私。ほんとバカ。……はは」


自分のバカさ具合に呆れてしょうがない。本当、思いっきり殴ってやりたいよ、痛いのは嫌だけど。


でもって、……古茶くんは、私に負けず劣らずバカだ。


私が私であるだけまだ私のほうがマシなんじゃないかと思えてくる。