上質な紙を使った白い封筒には、王家の紋章のついた封蝋がされ、招待状と書かれている。
差出人は、クリストファー・チェスタ・アリンガム。
王太子だ。
(これはきっと園遊会への招待状! ゲームに出てくる大事なイベントが発生したということだよね。ああ、よかった……)
一週間前に王太子に送ったお詫び状には、これまで殿方の誘いを受けたことがなかったので恥ずかしくて断ってしまった。今後は引っ込み思案を治すので、またお誘いくださいというような内容をしたため、王太子殿下の輝くご活躍を祈っているという言葉で締めた。
便箋にはバラの香水をほのかに香る程度に染み込ませ、バラの生花とともに届けさせた。
きっとそれが功を奏して、招待状に結びついたと思われる。
レミリアが選択を誤っても、エマの干渉によって失った親密度を取り戻すことができるという証明だ。
(少しだけ希望の光が見えてきた……)
「レミリア様、やりました。園遊会の招待状ゲットです!」
「え……行かないわよ」
「ナニカオッシャイマシタカ?」
笑顔で詰め寄るエマに気圧されたように、レミリアは慌てて差し出された招待状を開封する。
差出人は、クリストファー・チェスタ・アリンガム。
王太子だ。
(これはきっと園遊会への招待状! ゲームに出てくる大事なイベントが発生したということだよね。ああ、よかった……)
一週間前に王太子に送ったお詫び状には、これまで殿方の誘いを受けたことがなかったので恥ずかしくて断ってしまった。今後は引っ込み思案を治すので、またお誘いくださいというような内容をしたため、王太子殿下の輝くご活躍を祈っているという言葉で締めた。
便箋にはバラの香水をほのかに香る程度に染み込ませ、バラの生花とともに届けさせた。
きっとそれが功を奏して、招待状に結びついたと思われる。
レミリアが選択を誤っても、エマの干渉によって失った親密度を取り戻すことができるという証明だ。
(少しだけ希望の光が見えてきた……)
「レミリア様、やりました。園遊会の招待状ゲットです!」
「え……行かないわよ」
「ナニカオッシャイマシタカ?」
笑顔で詰め寄るエマに気圧されたように、レミリアは慌てて差し出された招待状を開封する。


