二回目の電話で由奈から聞いたのは、この後、『バラを愛でる会』という名の王太子主催の園遊会イベントがあるということだ。
そこには他の攻略対象キャラも数人招待客として現れるというので、欠かせないイベントである。
けれども、王太子のお茶の誘いを断る選択をしたことで親密度が下がり、そのイベントが発生しないことがわかった。
これは由々しき問題だ。
なにか手立てはないかと一晩中考えた結果、エマはひとつの解決策を見出した。
(ここはブルロズの世界ではあるけれど、ゲームのように場面場面が途切れているわけではなく、流れる時間の中にある。ひょっとすると、ゲームにはない場面でも、親密度やステータスへの干渉が可能なのでは……?)
つまり頑張ってこちらからアクションを起こせば、下げてしまったポイントを取り戻せるということだ。
確信はないけれど、そうだと信じてやるだけやってみよう……そう思い、エマはレミリアにお詫び状を書かせようとしている。
呆気に取られている伯爵夫妻とシンシアを残し、エマはレミリアの背中を押すようにして二階へと誘導する。
レミリアの部屋は、西側の角部屋だ。
そこには他の攻略対象キャラも数人招待客として現れるというので、欠かせないイベントである。
けれども、王太子のお茶の誘いを断る選択をしたことで親密度が下がり、そのイベントが発生しないことがわかった。
これは由々しき問題だ。
なにか手立てはないかと一晩中考えた結果、エマはひとつの解決策を見出した。
(ここはブルロズの世界ではあるけれど、ゲームのように場面場面が途切れているわけではなく、流れる時間の中にある。ひょっとすると、ゲームにはない場面でも、親密度やステータスへの干渉が可能なのでは……?)
つまり頑張ってこちらからアクションを起こせば、下げてしまったポイントを取り戻せるということだ。
確信はないけれど、そうだと信じてやるだけやってみよう……そう思い、エマはレミリアにお詫び状を書かせようとしている。
呆気に取られている伯爵夫妻とシンシアを残し、エマはレミリアの背中を押すようにして二階へと誘導する。
レミリアの部屋は、西側の角部屋だ。


