転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)

ブルロズは三分の二ほどゲームが進んだところで、攻略対象キャラのうちの誰とエンディングを迎えるのかが決まる。

その時点での親密度がもっとも高いキャラだ。

しかし、ヒロインがターゲットを攻略できる親密度、目標値のステータスに達しないとバッドエンディング。

それが夢いっぱいの乙女ゲームに相応しくないシビアなもので、オフ会仲間がSNSで絶叫していた。

その攻略対象によって微妙に違うのだが、バッドエンドの内容は、ヒロインの追放、幽閉など恐ろしいもの。

王太子をターゲットとした場合のバッドエンディングは確か…処刑だ。

血の気が引いたエマは再び倒れそうになり、慌ててレミリアが座っているソファの背もたれにしがみついた。

「エマ! まだ具合が悪かったのね。もう、私にお茶なんか出していないで休めばいいのに」

レミリアが立ち上がりソファを勧めてくれたが、エマはその肩に両手をかけると、ずいと顔を寄せた。

「大丈夫じゃありません」

「う、うん。だから早く座って――」