レミリアの処刑は三日後だ。
きっとローズ家討伐も早々に実行するつもりではないだろうか。
王太子が早く脅威を取り払い、安心したがっているのが感じられる。
ダグラスは驚きに目を見開いて振り向いた。
ローズ家討伐の命令は公にされておらず、なぜ知っているのかと問いたげだ。
「私はなんでも知っています。王太子殿下がなぜそのような命令をくだしたのかも。それは殿下が秘密を抱えているせいです。レミリア様は意図せずにそれを知ってしまい口封じに殺されようとしている。こんな理不尽なことが許されていいのですか!」
ダグラスがつらそうに息をつく。
「秘密……ですか。その話が真実だとしても、私は王城の竜騎士ですので――」
「ダグラス様、あなたには恩人がいますね。戦死された前竜騎士団長です。彼はあなたにこう言いました。『ダグラス、次の竜騎士団長はお前だ。俺の意志を継ぎ国を守れ』と」
教会の墓地にてダグラスの過去を知るイベントは発生しなかったが、かつて由奈から聞いたので知っている。
前竜騎士団長の遺言を口にしたことで、またしても驚かせてしまったが、エマは構わず続ける。
きっとローズ家討伐も早々に実行するつもりではないだろうか。
王太子が早く脅威を取り払い、安心したがっているのが感じられる。
ダグラスは驚きに目を見開いて振り向いた。
ローズ家討伐の命令は公にされておらず、なぜ知っているのかと問いたげだ。
「私はなんでも知っています。王太子殿下がなぜそのような命令をくだしたのかも。それは殿下が秘密を抱えているせいです。レミリア様は意図せずにそれを知ってしまい口封じに殺されようとしている。こんな理不尽なことが許されていいのですか!」
ダグラスがつらそうに息をつく。
「秘密……ですか。その話が真実だとしても、私は王城の竜騎士ですので――」
「ダグラス様、あなたには恩人がいますね。戦死された前竜騎士団長です。彼はあなたにこう言いました。『ダグラス、次の竜騎士団長はお前だ。俺の意志を継ぎ国を守れ』と」
教会の墓地にてダグラスの過去を知るイベントは発生しなかったが、かつて由奈から聞いたので知っている。
前竜騎士団長の遺言を口にしたことで、またしても驚かせてしまったが、エマは構わず続ける。


