今しがた、柱時計が十六時を知らせたところである。
そろそろ使いの者がレミリアを連れて帰城する頃だと思われた。
ドアに向かうクリストファーにオズワルドが行き先を尋ねた。
「応接室だ。レミリアをお茶に誘った。間もなく着く。この前は怖がらせてしまったからな。妃を辞退されないよう、今日は出迎えて優しい言葉でもかけてやらないと」
「お決めになられたのですね」
「ああ。あの娘は大人しく、仕事の邪魔はしないだろう。趣味は読書といったか。本を大量に与えておけば、放っておいても文句を言わなそうだ」
「わかりました。早々に国王陛下に報告し、モリンズ伯爵を呼んで正式に結婚の申し込みをいたしましょう。準備はお任せを。今日のところはひとまず、近侍として、私もレミリア嬢にご挨拶させてください」
ふたりは連れ立って一階、南棟の応接室に向かった。
中に入ると、ピンクと白を基調とした調度品が置かれていた。
若い娘が好みそうな可愛らしい雰囲気だ。
丸テーブルは小さめなので、ふたつの椅子の距離が近く、親密な時間を作れそうな気がした。
そろそろ使いの者がレミリアを連れて帰城する頃だと思われた。
ドアに向かうクリストファーにオズワルドが行き先を尋ねた。
「応接室だ。レミリアをお茶に誘った。間もなく着く。この前は怖がらせてしまったからな。妃を辞退されないよう、今日は出迎えて優しい言葉でもかけてやらないと」
「お決めになられたのですね」
「ああ。あの娘は大人しく、仕事の邪魔はしないだろう。趣味は読書といったか。本を大量に与えておけば、放っておいても文句を言わなそうだ」
「わかりました。早々に国王陛下に報告し、モリンズ伯爵を呼んで正式に結婚の申し込みをいたしましょう。準備はお任せを。今日のところはひとまず、近侍として、私もレミリア嬢にご挨拶させてください」
ふたりは連れ立って一階、南棟の応接室に向かった。
中に入ると、ピンクと白を基調とした調度品が置かれていた。
若い娘が好みそうな可愛らしい雰囲気だ。
丸テーブルは小さめなので、ふたつの椅子の距離が近く、親密な時間を作れそうな気がした。


