転生侍女はモブらしく暮らしたい〜なのにお嬢様のハッピーエンドは私に託されているようです(汗)

エマの努力を知っていても、レミリアは当初、このドレスを着ることを嫌がった。

それは露出度が少々高いからで、胸元の開き具合はフリルを付け足すことでカバーした。

背中や肩の素肌は見えてしまうが、長い髪を下すことで羞恥心を和らげることはできたようである。

細い首を飾るチョーカーは白いレースに縁どられた青いシルクのリボンだ。

そこにサファイアのチャームがひとつ下がっている。

これももちろんエマの手作りである。

(なんてお美しい。我ながら上手にリメイクできたわ。資金がなくても工夫次第で、レミリア様を飾ることができるのは、現実世界ならではのことね)

由奈情報によると、ブルロズの王太子は華美な装飾を嫌う。

シンプルで落ち着いたファッションの方が好きらしい。

色の好みは寒色系。

それを踏まえればもう少しレースやフリルを抑えて、アクセサリーはいらなかったのかもしれないが、王太子の好みにばかり合わせてはいられないのだ。

このサロンパーティーは怪盗ローズ……ジェラルドが変装して忍び込んでいる。