「私は王太子殿下の近侍を務めております、オズワルドと申します。本日は殿下の使いで参りました。まずはカードをお受け取り下さい」
渡されたメッセージカードには、流麗な筆跡でこのように書かれてあった。
【親愛なるレミリア嬢。王城では路地植えの青バラが見頃を迎えた。青バラを楽しんでいた君を思い出したので、花束にして送ろう。クリストファー】
園遊会の時の青バラは鉢植えであった。
きっと園遊会に合わせ、温室で育てたものを出したのだろう。
見頃になった青バラでレミリアを思い出し、プレゼントまでしてくれるとは、王太子の中でレミリアの存在感が増しているのがうかがえる。
(こんなサプライズがあるとは由奈に聞いていない。ということはこの現実世界ならではのこと? もしくは、この数日、ステータスアップに努力したから発生した出来事かも……)
つまり由奈のプレイ状況より現実世界のレミリアの方が、王太子との親密度やステータスが高いということだ。
ここでは数値化されないため不安であったが、目安になりそうでありがたい。
手応えを感じてエマは心の中でガッツポーズを決める。
渡されたメッセージカードには、流麗な筆跡でこのように書かれてあった。
【親愛なるレミリア嬢。王城では路地植えの青バラが見頃を迎えた。青バラを楽しんでいた君を思い出したので、花束にして送ろう。クリストファー】
園遊会の時の青バラは鉢植えであった。
きっと園遊会に合わせ、温室で育てたものを出したのだろう。
見頃になった青バラでレミリアを思い出し、プレゼントまでしてくれるとは、王太子の中でレミリアの存在感が増しているのがうかがえる。
(こんなサプライズがあるとは由奈に聞いていない。ということはこの現実世界ならではのこと? もしくは、この数日、ステータスアップに努力したから発生した出来事かも……)
つまり由奈のプレイ状況より現実世界のレミリアの方が、王太子との親密度やステータスが高いということだ。
ここでは数値化されないため不安であったが、目安になりそうでありがたい。
手応えを感じてエマは心の中でガッツポーズを決める。


