あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!

「わかった。じゃあ、そうしよう。
ところで、仕事は楽しい?」

「は、はい。」

「確か、相田君と仲良いんだったよね?」

「はい、そうです。」



あれ?
そんなことは覚えてくれてたんだ。
ちょっと意外。



「塚原君とはうまくいってる?」

「え…はい、まぁまぁですね。」

塚原さんっていうのは、事務をやってる人。
綺麗な人だけど、仕事のこと以外では話したことがない。
いかにもセレブって感じで、いつもすごく高そうな服を着て、素敵なバッグを持ってる。
そんな人だから、私と親しくしようとは思わないよね、きっと。



「相田君とは気が合うんだね。」

「はい、まぁ。」

庶民仲間ですから!…とは言えなかった。
樹生さんがわかってるのかどうかはわからないけど、なんとなく言いたくなかった。



「これからも仲良くね。」

「は、はい。」

「僕のこともよろしくね。」

「え、ええっ!?」

冗談…のつもりだったのかな?
樹生さんの冗談には慣れてないから、なんだかびっくりしたけど…
ちょっと照れたようなその言い方はけっこう可愛かったな。



そして、その晩も私達は愛し合った。
愛がなくてもエッチは出来るもんなんだって…私は確信した。