あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!





「今日は疲れたんじゃない?」

「え、は、はい、まぁ。」

お式の後は、そのまま、ホテルに泊まり、明日の朝からハネムーンに出発する。
意外にも、行き先は国内の温泉だ。
やっぱり、相手が私だから、国内になったのかな。
お見合いするはずの人だったら、きっと海外に行くよね。
まぁ、私は国内でも全然構わないけど、そんなことを思ったら、なんとなくもやもやする。



ホテルからの夜景はさすがに素晴らしい。
だけど、それをしみじみと鑑賞するゆとりはない。



だって、今夜は初夜なんだから。
愛情のない人とのエッチなんて初めてだもの。
私は、どちらかというと真面目な方だし、モテたというわけでもないから、体だけの割り切った付き合いなんてしたことがない。
だから、とっても心配。



確かに、東條さんはカッコイイよ。
でも、それだけ。
特別な感情は何も無い。
だから、大丈夫かな?って、実は今かなりドキドキしてる。



「お酒でも飲む?」

「え…は、はい。」

そうだね。
お酒を飲むのも良いかもしれない。
酔った勢いで済ませてしまおう!



東條さんは、赤ワインを注文した。
きっと、高級なワインなんだろうね。



「じゃあ…これからの僕達に乾杯!」

私たちはワイングラスを合わせた。