あなたが私を選んだ理由に、断固異議あり!

シャケとお味噌汁とひじき。
お母さんの言葉は、謙遜じゃなかった。
たいしたことないっていうよりお粗末だ。
スーパーには行ったはずなのに、どうして?



そんなことを思いながらも、私はそのお粗末な夕飯をがつがつ食べていた。
どうやら、お腹はすいていたみたい。
色んなことがありすぎて、よくわからなくなってたけど、気疲れしたこともあって、かなりお腹はすいてたみたい。
少ないおかずで、ご飯三杯もおかわりしてしまった。
安上がりな女だなぁ。



「いただいたお菓子、食べましょうよ。」

食後、お母さんが東條さんのくれたお菓子を出してくれた。



「わぁ!」

「おぉ!」

それは、フルーツの入った大福だった。
見た目からして、とっても可愛い!


「私、メロン!」

「僕はイチジクにするよ。」

「私は…どれにしようかしら?」



各々好きなものを手に取って、口に運んだ。



何?
この新鮮なメロンの香りは!
あ、あま~い!
だけど、あんこと果物は喧嘩をすることなく、お互いの甘さやうまみを引き立てあっている。
間違いなく、今までに私たちが食べた事のない美味しさだ!



「マジでうまいな!」

「さすがは小果堂だわ。
知ってる?これ、ひとつ1000円以上するのよ!」

「えーーーっ!」

「大変だ。口が腫れたらどうしよう!?」

私たち、普通の家族は、東條さんからのお菓子に大盛り上がりだ。