二乃ちゃんにだけは隠し通せそうにもなかったから、同居することになったってことは話していた。


「血圧上がるの通り越して痙攣するレベルだよ……」


この前の朝の出来事を一通り話し終えた私は、席に着いてどっと溜め息をついた。


「あんらやだっ! 純情な顔してもういかがわしいことしちゃったの?」


近所のおばちゃんみたいに口に手を当てて大袈裟にジェスチャーしてくる。