蓮くんはというと、毎朝私がエプロンをつけると「だから反則」なんて言いながら相変わらず溜め息をついてばかり……。 ──そんなある日。 「どうよ? 同棲は? トーストは焼けるようになったみたいだけどさ、青葉くんと早速おじ様の血圧が上がるようなことしてないでしょーね!?」 学校に着いて、廊下待機をしている若さんのそばから離れると、真っ先に二乃ちゃんの尋問が始まった。