「似合わない……かな?」


エプロンなんてもちろん初めてつけたけれど。

今までキッチンに立つこともなかったから。


「似合わないんじゃなくて、その逆」

「……っ、」


私の反応を見て満足そうな蓮くんは、カフェオレに口をつけた。


「……あの、蓮くん? 明日からはもっとまともな物を作れるように頑張るね!」


きっとこの件も、リビングのドアの隙間から変質者のように覗いてる若さんからママに報告されるんだ。


もっともっと頑張らなきゃ……!