「歌鈴、これなに?」 「うっ……」 私と蓮くんは食卓テーブルを挟んで向かい合って座ってるんだけど……。 テーブルの上には、おそらくパンのようなものが並んでいる。 控えめに言っても、とてもトーストとは呼べない一品だ。 もちろん焦がしたのは私である……。 「俺、ここまで焼いてほしいって言った覚えないけど」 「ご、ごめんなさい……」 さすがに言い訳のしようもない。