「へ……、ん?」


うっすらと目を開ければ、蓮くんのミルクティー色の髪が私へ降り注いでいる。


「おはよ、花嫁さん」

「……ぎゃっ!! れ……っ、蓮くん!? なんでここに!?」


嘘でしょ……?

だって、ベットに横たわる私の上に蓮くんが覆いかぶさってるんだもん。


寝起き顔でさえ整ってるなんて、本当に女子が言うように心臓に負担がかかる。


「なんでって。お前がここで寝てたんだろ?」


え……。

って言われても、記憶にございません……。


パチパチと瞬きを繰り返して、完全に目が覚める。