「離して……それに、蓮くん、こういうことはダメ……」 精一杯の抵抗で、蓮くんをふと見上げれば、 「そういう顔も好き。またキスしたくなるくらい」 「なっ……なに言ってるの!」 これっぽっちも悪びれた様子もないからタチが悪いよ……。 私は手で突っぱねて、蓮くんに訴える。 「この同居のことは、学校の人には内緒だからね!」 「なんで?」 蓮くんはキョトンとした顔で首を傾げてみせる。