「って言っても、まだ埋められるわけにはいかないから俺が我慢しんどいんだけど」


……と。

おでこに手を当てて、溜め息をついた蓮くんに私はクスッと笑った。


「いいよ。今は我慢する。でも結婚したら、寝かせてあげらんないから」

「……っ!?」

「だから、歌鈴も今から覚悟してて」


とびきり甘いキスは絶え間なく降り注いだ。


──どうやら、

未来の旦那様はもっと欲張りみたいです。


fin.♡