「俺じゃなきゃダメって聞かせてよ」 立ち上がった蓮くんがおでこを合わせてくる。 「泣いて……顔ぐちゃぐちゃだから、待っ……」 「いいよ。泣いてる顔も可愛いだけ」 隠そうとしても、蓮くんの手は私の手を握っている。 「誓いの指輪は今はないけど、約束する。歌鈴のこと誰よりも幸せな花嫁にするって」 未来を照らしてくれる言葉に、胸が高鳴っていく。 「──だから、俺と結婚してくれる?」 夢のような言葉に、再び一雫の涙が頬を伝っていった。