「ここに来た歌鈴はトースト一枚まともに焼けないし、風呂掃除完璧にしてドヤ顔してるくせに電球は切れてるし、買い物しても財布は忘れるし」 「うぅ……っ」 泣きながら、顔が赤く染まっていく。 「それでも俺は、そんなお前が可愛くて好きでたまんない」 涙で濡れた私の頬を持ち上げる。 「だから、俺の隣には歌鈴がいい」 私じゃなきゃダメだって、もう一度言ってくれた。 「俺の気持ち伝わった?」 「うん……っ」 ぐすんっと鼻を啜って頷いた。