「歌鈴じゃなきゃダメ」 「っ、」 「俺の人生にお前がいないとか、生きてる意味ないくらいなんだけど。何回言ったらわかんの?」 そっと蓮くんの胸の中に抱き寄せられる。 胸が甘く締め付けられて、幸福感で満たされていく。 「……でも私、まだ花嫁修業も途中で。きっとママにも指摘されることばっかりで……っ、」 目の奥が熱くなって、込み上げてくるものを必死に押し止めようとしても、 「ん。いいよ。ゆっくりでいいんだよ歌鈴」 私の不安を取り除いてくれる蓮くんの優しい声に、涙が溢れ出した。