二階建ての家の中に入って、階段を登るとすぐに蓮くんの部屋がある。


──ガチャッ


「……蓮くん? 起きてるかな……?」


白を基調としたシンプルな広い蓮くんの部屋。

いつもと同じように声をかけて、ベットへそっと近づいた。


「……」


やっぱり反応がない。

うん、でもこれもいつものことなんだよね。


「朝だよ。蓮くん……?」


ベットの前で蓮くんの寝顔をジッと見つめる。