【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



「すみません……! 誰か廊下にいませんか!?」


焦った私は声の限りに叫んでみたけれど、反応もなければ足音さえ聞こえない。


そりゃそうだよね……。

ハロウィンパーティーは二階から上で行われてるんだもん。


というか、誰が鍵を閉めたんだろう……。

まさか、理人先輩のファン!?

どうしよう……。

このままだと午後の部が始まっちゃう。


私の願いも虚しく時間だけが過ぎていった。


部屋の中の時計を見上げたら、ここに閉じ込められてもう一時間になる。