「すみません……! 誰か廊下にいませんか!?」 焦った私は声の限りに叫んでみたけれど、反応もなければ足音さえ聞こえない。 そりゃそうだよね……。 ハロウィンパーティーは二階から上で行われてるんだもん。 というか、誰が鍵を閉めたんだろう……。 まさか、理人先輩のファン!? どうしよう……。 このままだと午後の部が始まっちゃう。 私の願いも虚しく時間だけが過ぎていった。 部屋の中の時計を見上げたら、ここに閉じ込められてもう一時間になる。