【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



けど、私は急いで他の引き出しも探すことにした。


「な、ない……!」


糸切りばさみはどこにも見つからなかった。


これ以上は蓮くんを待たせてしまうかもしれないし、午後の部も始まっちゃう……。


秋元先輩にこのことを伝えようと、ドアノブに手をかけた。


「……えっ、開かない!?」


ガチャガチャッ!!

何度ドアを捻っても、完全に鍵がかかっている。

嘘でしょ……っ、どうして鍵が?


警備の人が見回る時間にしては早すぎるし、鍵をかける必要なんてないはず!

普段、鍵は秋元先輩が持ってるけど、私がここにいるのを知っていて鍵をかけるなんてことはしない。


じゃあ、なんで……?