【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



あの貫禄のある人が理人先輩のお父様?

ふたりは私に気づかず校舎内へと入っていく。

呆気にとられていたけれど、今は私も急がなきゃ!


部室のドアは鍵が空いていた。

いつもは秋元先輩が鍵を管理しているけれど、今日は出入りが激しいから開放しているのかもしれない。


ええっと……糸切りばさみ。

部室に入って奥にある戸棚を探してみる。


あれ、おかしいな……。

秋元先輩はいつもここに閉まっているのを見たんだけど。


──カチャッ


……ん?

今なにか聞こえたような気がする。