【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



「歌鈴不足して飢えてんの」

「っ、ひゃぁ……」


みんなが見ていることもお構い無しに、私の首筋をツーと指先でなぞる。


「浮気者のヴァンパイアに触らせないように、ここに痕つけておきたいけどやめとく」

「……っ」

「歌鈴の可愛い声、誰にも聞かせてやりたくないから」


今にも溶けそうになる私の頭を撫でると、蓮くんは教室の方へと戻っていった。


狼男に扮した若さんに「近いです!!」と指摘されているその後ろ姿を見つめながら、私はドキドキが止まらなかった。