【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



フッと笑って私の隣に歩いてくる。

蓮くんのローブがふわりと揺れた。

ヴァンパイアに扮した蓮くんは、いつもよりもとびきり色っぽく見えて。


そのせいか、さっきまでおとなしかった鼓動がものすごいスピードで加速していく。


「蓮くん……っ、休憩?」

「歌鈴の顔見に来たって言いたいとこだけど、クラスの奴と交代してくる」

「そ、そっか……」

「すぐ戻るから待ってて?」

「えと、わかった……お昼ご飯まだなのかな? それなら何か買って……って、蓮くん?」


ふいに視界に影が降りてきて、蓮くんが近くなる。