「……り、リアリティがあるのねぇ。わたしのクラスは執事喫茶だから、そういうの憧れるな」
「うわー。理人先輩、両手に花って感じしそーですね」
カラフルなドーナツを頬張る二乃ちゃんが遠慮なく突っ込んだ。
「そうなのよ。執事喫茶も花咲くんの提案で。女子は満場一致で決まったってわけ」
「理人先輩モテますもんね」
「盛り上げてくれるのはいいけど、いつもヘラヘラして誰にでも優しくて、御曹司なのにどんなことも手を抜かなくて。ホント、何考えてるかわからないから苦手なのよね」
「苦手なんですか?」
顎に手を添えて聞いていた二乃ちゃんがすぐさま反応する。



