「若さんほど狼男が似合う殿方はいませんね!」


眼福すぎる……と、ゾンビナースに扮した二乃ちゃんが手を合わせている。


そんな仮装も可愛く着こなしちゃう二乃ちゃんだけど、狼男の被り物をしてるんだからみんな同じじゃないのだろうか……。


「お嬢様のご友人からお褒め頂けるとは光栄です」

「わたし、お世辞って言えないんですよ」


顔が伸びてるけど大丈夫かな、二乃ちゃん……。


そんな二乃ちゃんに目配せして、私は係の仕事へと向かった。


蓮くんはそろそろ着替え終わったかな?

サイズ、ピッタリだといいんだけど。