【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



「あ、それヴァンパイアの衣装?」

「そうです。ローブはなんとか終わったんですが……」


蓮くんの背丈に合わせて調整は終えている。


「……そっか。わたしが手をつけようと思っていたけど見当たらなかったのは、歌鈴ちゃんが持ってたからなんだね」


あれもこれも秋元先輩任せにするつもりはない。

それに、これは蓮くんに頼まれた衣装でもあって……。

その気持ちの方が強い。


「家でもちょっとだけ進めようと思ったのでま、持ち帰ってたんです」

「そう……」


あ、ここ……ほつれた糸が残ってる。

指先ですくい上げようとした直後。