【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



「歌鈴ちゃんは、まだ不慣れで……もしよければ、わたしが最後まで──」

「俺、アイツが作ったもの以外着ないよ?」


私へ視線を注いだまま、蓮くんが硬い口調で言い切った。


秋元先輩の言う通り、不慣れだし全然自信もない。


「すげぇ楽しみにしてる」


視線と視線が交差する。

微かに笑みをもらした蓮くんに、私は遠くから頷いてみせた。


蓮くんのために出来ることがあるのなら、たとえ不慣れでも、自分でやり遂げたいから。


「うっわ。なんで秋元がいるわけー?」

「っ、理人先輩!?」


突如聞こえた声に、弾けるように振り向いた。