ふわりと漂うシャンプーの香りが鼻をくすぐった。 「……蓮くんは、もう決まってるの? なんの、仮装……するか……」 ドキドキして、くらくらする。 きっと私の顔は今、ホントに真っ赤だと思う。 「決まってるよ」 声を潜めて言いながら、私の指先に自分の指を絡めると、そっと私を引き寄せた。 「ヴァンパイア」 「……ひゃっ、」 甘く囁いた瞬間、蓮くんの唇が私の首筋にチュッと触れた。