【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



すると蓮くんは、タオルの隙間からこちらに視線を送ってくる。


バチッと目が合うと、


「残念。一緒に入りたいのかと思った」

「そっ、そんなわけないでしょ!」

「俺はいつでもいいよ」


一瞬で頭が大パニックを起こして、ふいっと床へ視線を逃がした。


「顔真っ赤。可愛い」


からかう声につられて、目を上げた。

蓮くんの髪の先から滴る水滴。

濡れた髪は、いつもよりも数倍、蓮くんを色っぽくさせて……。


「そんなに見られたら俺も困る」

「ご、ごめん……ね」


私ってば、見惚れてた……かも。