「そうよ? だから会うのは初めてだけど、色々知ってるの。例えば、幼なじみは同じクラスの青葉蓮くん」
「そ、そうです……」
理人先輩ってば、一体どこまで話してるの!?
「青葉くんは花咲くんと同じくらい人気だよね? わたしの学年でも評価高くて、類を稀に見るイケメン……って聞くから」
クスッと表情を崩して笑った横顔は、とても可憐で。
「実は、わたしも機会があればもっと話してみたいなって思ってるのよね」
「蓮くんと……ですか?」
「うん。花咲くんのことをあれだけ本気にさせる男子ってどんな子なのかなぁって、興味津々って感じなの」
瞳を煌めかせて、秋元先輩はニッコリ微笑んだ。



