「私は一年の音無歌鈴です! お裁縫はほぼ経験がないのですが、よろしくお願いします!」 緊張を抑えながらその場でペコりと頭をさげる。 「音無歌鈴……あなたが?」 「へ? 」 「有名だから知ってるの。御曹司のハートを射抜いたって噂になってるからね」 ふふっと微笑する秋元先輩に私は肩を縮めた。 「わたし、花咲くんと同じクラスなんだけど、いつもあなたのこと聞かされてて。口を開けば歌鈴ちゃん歌鈴ちゃんって」 「理人先輩が……ですか!?」 声が裏返りそうになる。