【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



声のボリュームを上げると、ようやくその人が振り向いた。


「あ、ごめんね? わたし、夢中になると聞こえなくって」


漆のように綺麗な黒髪のポニーテールがくるんっと揺れた。

指定されたカーディガンの袖をまくり上げたままこっちに歩いてくる。


「一年の衣装係の子かな?」

「は、はい!」


黒縁のメガネを外す仕草さえ、妙に色っぽい……。


「はじめまして。わたしは二年の秋元未央奈です」


その名前に、私は二乃ちゃんが言っていた先輩だってすぐに気づいた。