そして放課後、早速衣装係の顔合わせが始まろうとしていた。 「失礼します」 集合場所である手芸部の部室をノックして、少しドアを開ける。 あれ……? まだ誰も来てないのかな……? そっと中へと足を踏み入れると、こちらに背中を向けた人がポツンと座っていた。 「あの……すみません」 中にはその人しかいないみたい。 黙々と何か作業をしている。 聞こえてないのかな……? 糸やキルティングの生地が広い机に散らばっていた。 「……顔合わせは、この部屋で合ってますか?」